So-net無料ブログ作成

シャノーの逆スクロール

シャノーの逆スクロール
Yさんのチェンバロ製作工房にシャノー(Chanot)型のヴァイオリンを見つけました。シャノーは1820年頃までに、角のないギター型やエンドピンからテールピースをギター型ブリッジに付け替えた作品を残している。C字孔や実験的ヴァイオリンが特徴だが、中国製でコピーされて回っている楽器が多いと聞きます。
中でも「逆スクロール」ですが。やってはいけない改造にも見えますが、この方が音は良いということです。楽器の表面を流れる音の波はスクロールを伝わり、渦巻きの突端から放出されます。突端の突起形状も音を左右します。逆に今のノーマル楽器のスクロールは何故上を向いているのか、スクロールを逆にしてまでスクロールにこだわるのは何故か。疑問は尽きませんが、「音が良い」とはどういうことかになると思います。位相のズレだけは物理的に実際の音と理論が一致します。従ってゴム弾性の排除とニスの質については指針が明確です。「良い音とは結局聴く人の好み」になると主張するのは、何も音について感受性も何も無いことを意味しています。楽器とは「良い音」を目指して作っているわけですから、せめて自分の作った作品の優劣は決めておきたいとは思います。確かに世界のクラシック基準でストラディバリウスが良いとされているのですが、スタンウェイのピアノはどうなのかと言われると、私はあまりにも「良い悪い」の噂と信じ込みからズレた話しになると思っています。それしかなければそれを聴いた感想しかないわけです。実験的な楽器はそのためにあるようなものです。実験的ヴァイオリンはことのほか多く、サバールの台形ヴァイオリンをはじめ、胴のないものガラス製、皮製、バンジョー型といろいろあります。
v1.jpg