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ショートニスの販売について

ショートニスの販売について
長らく問題としていたPeter Stefan Greiner,Brigitte Brandmairのショートニスですが、独自の開発の結果、実用できるショートニスができました。原料は「生松脂」ですので、ヴァイオリンヴァーニッシュ・コロホニウムのダークブラウンがベースとなります。
ヴァイオリンヴァーニッシュ・コロホニウムは松脂(グリークピッチ)と亜麻仁油が50:50でしたが、ショートニスでは60:40となります。これだけで粘度は上がり、テレピン油で希釈しないと製造したニスを取り出し、濾過することができません。製品で20%希釈、塗装で40%希釈になります。乾燥して紫外線硬化させますが、乾燥した段階で表面の粘着性はありません。紫外線硬化も速く色は濃い赤茶色となります。
中国産のWWグレードという普通の精製した透明な松脂でショートニスを作ると、希釈用テレピン油はもっと少なくて済むでしょう。松脂/亜麻仁油60:40では流動性はあります。つまり、ストラディヴァリ時代の後の時代に、精製松脂しか知らない世代の発想で作ったニスであると考えるしかないのです。16-17世紀本来の生松脂から作ったマルチアナ・ヴァーニッシュ(Vernice Marciana)の製法では「ショート」にはできないことを付け加えましょう。しかし、ご要望の多いことと「禁じ手」というものを一旦なくし、まずは,実験から新製品を作るコンセプトで作りました。
これの着色バージョンは顔料を増やしもう少し色を濃くして作る予定です。
なかなか理解の得られない点としては、「二色性」のベースニスに紫を足すことで「赤」にするという技法です。これこそがストラディヴァリ時代の財産であると思います。
レッドブラウンだけを塗布して「赤くならない」というクレームを頂きまして、かなり悩んだ結果のことです。少しは柔軟な製品を作るということになりました。製品名は"Violin Varnish Raw Pine Short"です。
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