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ヴァイオリンヴァーニッシュのあれこれ(2)

ヴァイオリンヴァーニッシュのあれこれ(2)
アルコールニスとオイルニスの違いについて、よくある回答があります。
1.アルコールニスは乾燥し易く初心者に使い易い。
2.アルコールニスはオイルニスに比べて色のバリエイションが出しやすい。
3.オイルニスはアルコールニスより音がいい、または悪い。
さて1の乾燥の速さですが、溶剤の沸点と蒸気圧はエタノール78.4℃蒸気圧44mm Hg (20℃)、テレピン油(αピネン)155℃、蒸気圧3 mm Hg (20℃)です。
テレピン油を使用したオイルニスの乾燥の方が速いのですが、オイルニスはさらに「硬化」工程があります。乾燥と硬化を区別します。
オイルニスはすぐに硬化しないので紫外線硬化や空気酸化を促進する方法を使用します。ブラックライトとシッカチフです。
2の色についてはこれまでいろいろ説明してきましたが、蛍光の違いではっきり差があります。ブラックライトで見ると蛍光を発するのがオイルニスです。しかし処方的に蛍光を発しないオイルニスもあります。
3.アルコールニスは木材に浸透性が少なく表面で乾燥固化します。この性質は楽器に都合のいい性質です。失敗が少ないといえます。オイルニスはテレピン油で希釈すると木材の繊維表面を浸透します。これが音へはあまり都合の良くない性質です。改善するために親水性の膠を塗布して浸透しにくくします。オイルニスの場合は下地の処理の出来でだいぶ音は変わります。