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コロホニウムオイルヴァーニッシュ3

2016.3.30
コロホニウムの定義というものはありませんが、松脂またはそれに類する樹脂はたまに(Copal)と表記されていたりRosin,Resin,Pine Resinとする中に違う樹脂を含めたり、いろいろです。この際、大きく分類外の樹脂も対象にコロホニウムオイルヴァーニッシュの試作をしています。松ではない杉やモミも対象にします。スラバヤ南洋松は松ではないのかもしれません。Pinyon Pine,Lodgpole Pine,Indian Pine,Surabaya Pine,Batu Resinと試作してきましたが、目的は「無添加で赤いオイルニス」が作れるかという、誰も知らないし問題にもしないことです。確信もありませんが、ヴァイオリンのオイルニスを作る限り、目指すべきことなのです。
 今のところ《赤い》というオイルニスはたまに、偶然に出来ます。それは、樹脂の種類産地とは関係ないのかもしれません。この仮定は今のところ有力です。
 山梨県の金川公園の赤松の下で拾った松脂がいまのところ、一番赤いのですがサンプル量が僅か1gではどうにも再現できません。しかし、あることを聞きました。山梨県のある地域で、祭りの松明(たいまつ)*を作るための生松脂採りを行う儀式があるということでした。和製のGreek Pitchです。(松明と書いてたいまつと読むのはおかしい。)
カナダ人のある方はblogで山に行き松に傷をつけ、生松脂を採るならばそれは必ず赤いニスの材料となるでしょう。とあります。
 松脂は精製したWWロジンのグレードしか流通していないことは、以前に書きました。私は、ある化学会社の倉庫に50年以上放置された、松脂を手に入れました。
エージングされて赤い色で透明です。これもオイルニスにするととてもオレンジの美しいニスができました。原料についてはいまのところこのような状況です。
rosin2.jpg

自社のオイルニス製品について5

ヴァイオリンヴァーニッシュ・コロホニウムは色のご要望として「色の薄い」「色の濃い」と二つに分かれました。ダークは加熱の熱量を多くして炭化しないように、暗い色に仕上げます。
これは製造する条件は温度と時間の管理ではありません。よく誤解されるのですが、工業製品とは違います。相手は天然物ですので、様子を見ながらの職人仕事になります。
炭化して黒くなるとどうしていけないのかですが、まず第一に蛍光が暗くなります。
硬化が遅くなります。カーボンが入ると紫外線硬化反応は極端に悪くなります。これは他の紫外線硬化塗料でもあることです。
ここは製造条件とリニアにはなっていないようです。
加熱が小さいと、UV硬化は遅く、色は薄く粘度は高くなります。加熱が強いと色が濃く、UV硬化が速く、粘度は下がります。その先、炭化するほど加熱すると色は濃く、硬化は遅く粘度は上がります。
つまり2つの要因が関係しているということです。
色としては、あの実際に見た壊れたガルネリの色、琥珀色のような濃いオレンジのような深く自然で複雑な色の再現を目指しています。
Color-sampl.jpg

自社のオイルニス製品について4

自社のオイルニス製品について4
コロホニウムオイルヴァーニッシュはユーザー様のご要望で、色の濃いものを特に作る必要がありました。
松脂、コロホニウムは種類として10種類ぐらい試験しました。
加熱の度合いにより色の濃さは変わりますが、写真のとおり加熱しすぎると炭化して蛍光が暗くなります。
だいぶ、コントロールできるようになりましたので、松脂の種類による色の濃さを計算して作ります。
加熱により重量は三分の一程度まで減りますので、価格は濃い色に関しては高くなる予定です。
手間としては一日200gぐらいの生産しかできません。
使い安さとしては、サンダラック胡桃油のヴェルニーチェ・リキッダより良いでしょう。
色はどうしても渋い琥珀色になります。
蛍光が明るいことではコロホニウムとアンバーは優れています。
製造の難しさはどちらも同様ですが。
Colophonium-varnish01.jpg
写真下のコロホニウムは特に古い松脂で、ドラチュラ色のとても良い色をしています。
自然にエージングしたコロホニウムに発見がありました。