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Dutch Pink スティルドグレインの作り方

THE MANUFACTURE OF MINERAL AND LAKE PIGMENTS
JOSEF BERSCH  鉱物顔料とレーキ顔料の製造 ジョセフ・バーシュ
Dutch Pink
クロウメモドキ(Rhamnus)のいくつかの種は、黄色の果実を熱いアルコールで抽出し、冷却することによって得られる純粋な黄色色素xanthorhamninが含まれています。
不純物の分離は水およびアルコールに可溶性である針状結晶性をアルコールからの再結晶化を繰り返すことによって色素が得られます。
Dutch Pinkとよばれる黄色のレーキは、ペルシャンベリーの粉末をお湯で沸騰させ、明礬溶液と混合することにより生成します。
レーキは、その後粉末チョーク(炭酸カルシウム)の添加により沈殿させます。
原則として、水500部を果実100部、明礬20部を添加し、混合物を微粉末チョーク75部上に注ぎます。
液体はデカンテイションし、残渣を濾過洗浄し、乾燥します。
商用Dutch Pinkは黄色の果実、クエルシトロン(ケルセチンの配糖体)樹皮やウコンの煎剤、の混合物に明礬溶液を添加して作られ、炭酸カルシウムを添加します。
沈殿物はDutch Pinkの円錐形の塊として販売され、通常の塗装や、革を着色するために使用されています。
註)チョーク 白亜、炭酸カリウム、硫酸カルシウムを含む。
註) デカンテイション 水を多量に加えて沈殿ができた後、上澄みを捨てる操作。

《解説》
これはスティルドグレインと同じものですが、起源としてはDutch Pinkです。
黄色なのに何故"pink"なのかは不明です。
バックソーンベリーは強い黄色に黄緑の不純成分を含みます。これを除去する方法は難しく、先に煮出して不純な色を出してしまう方法もあります。

新製品アリザリンロジンレーキ・オレンジ

新製品としてアリザリンロジンレーキ(マイケルマン法レーキ)のオレンジ色を追加します。
これはかねてより、Doratura色の強いオレンジイエローを作ることができました。
マダーレーキは3種類あるということは、以前に書きました。
赤と茶とゴールドです。そのゴールドに相当します。
茜を使用するととてもコスト高で10gで1万円以上になってしまいます。
かつては硫酸を用いて茜からアリザリンを抽出して、原料とした話は書きましたが、その方法がたぶんオリジナルです。
"Doratura"色とあえて表現するのは、他のオレンジ色や黄色とは違い、強烈な鮮やかさがあるからです。
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またヴァイオリンヴァーニッシュ・グランドとヴァイオリンヴァーニッシュ・クラシカルのベースをサンダラック・リンシードに換えます。ウォルナット油は琥珀やコーパルの使用では粘度も下がり、丁度良いのですが、サンダラックとでは膜がやや柔らかいという結論です。紫外線硬化性も良いと思います。
クラシカルの色のラインナップは多少変わります。
ドラチュラ色を入れたいのと、赤の改良でもう少し自然な赤でしかも強いという色にドラチュラ・ロッソ的な色にしたい理由からです。
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2015弦楽器フェア

fes20151031.jpg2015弦楽器フェア
今年も2015弦楽器フェアへ、お客様も増えたので、ご挨拶に行って参りました。
弦楽工房アルモニア様。トレブルガンバがとっても綺麗で可愛らしいのですが、実はバロックの楽器が好きです。
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アンバーとコロホニウムを使用されているユーザー様が増えまして、ありがたく思います。
サンダラックのComune タイプについては硬化性を改良しています。
アンバーはしっかりした硬さがあって使いやすいと思います。