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オイルニス製品のペーパークロマトグラフィー(2)

オイルニス製品のペーパークロマトグラフィー
Magister社の製品は基本的にはサンダラック/ウォルナット油の40:60をベースにしています。マローネ(茶色)とグラッサ(琥珀)は琥珀系らしいです。黄色から赤系は、強いオレンジのレーキを使用しているようです。これはたぶんマダーの錫レーキ(Violin Varnish:Koen Paddingの本の表紙のLacca Rubioという顔料)であると思いますが、染料も併用していると考えています。それはComune以外のカラーニスには青白い蛍光性ピークではなくて、オレンジ色の蛍光を持つピークがあるからです。
これに準じて、ヴァイオリンヴァーニッシュ・グランド(サンダラック・ウォルナット油)のベースにマイケルマン・レーキを入れたニスを作ってみました。顔料のピークは原点から移動しません。レーキを置き去りにして、ビヒクルだけが展開します。
この性質を考えるとMagister社の製品は、染料または染められたビヒクルの可能性が高いということになります。しかし、今のところですが、実際には蛍光の明るい染料はほとんど見つかっていません。
展開溶媒(移動相)をエタノールに変えると分離の違いが見られます。
α-ピネン/エタノール比を90:10と70:30でも同じ試料を展開してみます。
移動比RfはComuneとCremoneseでは逆の傾きになります。これも謎です。
可能性としてはサンダラック/ウォルナットをベースにしていないことがあります。
それ以外となりますと、アンバーかコロホニウムです。
Varnish:Koen Paddingの本の内容からKoen Padding氏は自らはサンダラックのランニングは行っていなかったようです。大量にあるメーカーに依頼していたようです。遺品として残されたマテリアルの中に、ランニングしたコロホニウムが無かったので、するとコロホニウムの線は消えます。
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